味わっていただく前の、流通の壁・・・そして、組織の内面を知る

2017.03.09 Thursday 17:30
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    一般に市販されている音楽CDでしたら「CDショップ」、
    本だったら「本屋」に置いてあるものと考えますが、
    自主製作で作るとなると、そうやってお店に
    置いていただく(仕入れていただく)にも
    大変な手間とコストがかかるものなのです・・・ 
    つまり、それらお店に置いてもらうためには、取次という
    流通システムに、色んな条件と費用を整えて
    出さなければならないのです。
    しかも、出したからといって、必ず売れる訳でもなく、
    毎月の管理費などのコストは請求されるので、
    自主製作ものは、なかなか一般市販させることができません。

    色々な意味で、貴重な録音を紹介したいと思い、
    復刻CDなり、説明する冊子を作らせていただいて
    いる次第ですけれども、
    インターネットをされない方もいる訳ですし、
    実際に手に取って買いたいという方も
    いらっしゃるでしょうから、個人の商品でも
    置いていただけそうなお店等へ、直接にメールか
    手紙、ファックスでお願いしてみることがあります。

    大体は、先方の業務内容に共感し、
    「もしよろしければ扱っていただきたく、
    見本を送らせていただきたいのですが」という内容の
    “問い合わせ”ですが、商品の売り込みではありません。
    そのように企業あるいは、お店にコンタクトをしてみると、
    そこの運営者の「お人柄」というのが判ります。

    もっとストレートに表現すると、御断りかどうかの
    返答内容にかかわらず「どんな立場の人であっても、
    愛のある接し方の出来る人」であるか、
    「相手によって態度を変える、人間的に未熟な人」
    であるかが判ります。こちらが
    「返事をお願いいたします」と書いているにもかかわらず、
    一切返信の無い「無視」という対応をする人も、
    後者であると言って間違いないでしょう。

    (余談ですが、社員採用の合否で、「採用者のみ連絡」とする
    企業は、応募者の気持ちを考えていない人事担当者の
    いるところです。もし応募者が、その会社から採用通知を
    もらったにもかかわらず、他の会社へ行くからと無視した場合、
    その採用通知を出した人事担当者は怒らないんですかね?)

    このようなことも実際に体験して、
    色んな扱いを受けると、
    それもまた人に対しての気持ちを理解するようになります・・・

    前回の記事、『60年以上も前に、自主製作映画と
    サントラレコードを作った人達を思う』では、
    自主製作したサウンドトラックのレコードを
    レコード会社に送って、そこで発売して欲しいと頼んだ
    映画製作者のことを書きました。
    そのレコード会社の担当者は、知人らしい送り主に
    要望を断ったとのことで、その現物がレコード会社内に残り、
    かなりの年月を経た後、私の手許にやって来ました。

    この自主製作のレコードを聴いてみると、
    大編成ストリングスで演奏される音楽の内容も素晴らしく、
    これなら扱ってあげれば良かったのにと思いました(笑)
    映画は当時公開されていてもDVD化されておらず、
    当時のポスター類のみ、見かけることがあります。
    サントラ音源だけで、スクリーンのない上映会でも
    したいところですが・・・(笑)

    写真のレコードは、
    一般市販されていないラジオ局専用のレコード(1950年代)です。
    8インチ(約20センチ)の大きさで、普通のレコードとは
    ちょっと違った材質で作られています。
    ハリー・ホーリック楽団のこれら、流通されなかったレコードによる
    ムード音楽の音源は、当方の復刻CDでも御紹介しています。

    category:音楽 | by:H.Isozakicomments(0) | - | -
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    日曜夜の思い出は、やっぱり「この音」で!



    2009年発売タイトルを

    オーディオパーク・レーベルにて復刻させて

    いただきました。



    選曲解説からジャケットのデザインまで、

    全部私が担当させてもらっています。



    ちなみに、2009年に発売した EH-5001 は

    雑誌『CDジャーナル』にて星印付きで

    増渕英紀 氏にレビューいただいています!



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    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第2弾!
    素敵なバーをイメージしています。
    おしゃれな、あなた様には
    ぴったりのアルバムです。

    雑誌『CDジャーナル』2013年
    5月号にて
    佐藤篁之 氏によるレビューで
    掲載くださいました。

    隔月刊雑誌『ジャズ批評』2013年
    5月号(No.173)にて、
    小針俊郎 氏によるレビューで
    掲載くださいました。
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    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第3弾!
    マニアックな選曲で深い世界に
    お誘いいたします・・・ 

    雑誌『CDジャーナル』2013年
    5月号にて「イチ押しCD」としての星印を
    増渕英紀 氏によるレビューでいただきました。
    みなさまに感謝!
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    のラッカー盤コピーを
    『ラジオのムード6』という、私が
    自主制作にて発表しているCDにて
    収録させていただきました。
    こちらでも、その貴重な未発表音源が
    収録されているため、音質のお聴き比べ
    で御紹介しています。
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    久保木靖

     私が自主制作にて作らせて
    いただいた復刻CD
    『デイヴ・バーバー・レコード・コンサート』
    (LC-109) を掲載・紹介してくださいました。
    ジャズ・ギターに御興味のある方には、
    とても興味深いガイドブックになると思います。
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