資料にないレコード作品を見つけて世界が広がる

2017.03.12 Sunday 00:10
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    自分と同じ年齢で知っている人もいないであろう
    『ミスター・ベースマン』というヒット曲を出した
    ジョニー・シンバルの歌をもっと知りたいと思い、
    高校生の頃、横浜市内のある中古レコード屋さんに
    「ウォントリスト」を出していた時がありました。

    そうしたら、ジョニー・シンバルのLPが
    入荷したというハガキが来て、
    高校生の私は感激しました(笑)
    それも2500円という値段で、1960年代の
    当時LPをそんなに安く売っていただけるのかと喜び、
    ある土曜日の午後に電車を乗り継ぎ、
    その中古レコード屋へ行きました。

    お店で「ハイ、これね!」っと手渡されたのが、
    『ブライアン・ハイランドV.S.ジョニー・シンバル』定価2500円
    ワーナーパイオニア(P-1157)監修:木崎義二
    という日本盤のLPでした。
    古いキャップ・レーベルのロゴがデザインされている
    とはいえ、当時のものと思えない新しいジャケットで・・・
    復刻盤と分かって少しがっかり。

    『ビキニ・スタイルのお嬢さん』というヒット曲を
    出したブライアン・ハイランドがA面、
    ジョニー・シンバルがB面というカップリングで、
    しかも1985年に発売されたもの。
    まだそんなに古くない品物・・・ なのに定価の値段!!(苦笑)
    他に聴く手段がなかったので、
    あまり満足はしないものの、これを買って帰りました。

    レコードに付属しているライナー・ノーツは、
    上野シゲル 氏の名前で、事細かなジョニー・シンバルの
    出したレコード・データが載っていました。
    МGМから発売した、彼のシングル・レコードから始まり、
    チェルシー・レーベルまでの活動に至るまで
    掲載されていて、私にとっては音源よりも、
    このデータの方に興味がいってしまいました(笑)

    掲載されていたシングル・レコードは、
    決して多い枚数ではありませんが、それでも専門家と
    される方が書いた資料として、
    これが完璧でないなんて、疑いもしませんでした。

    それから数年後、上記写真でお見せしている
    アメリカのCBSコロムビアのジョニー・シンバルの
    シングル盤が、ある場所から出てきて譲ってもらいました。
    これは、その上野シゲル 氏が作成したライナー・ノーツの
    資料には載っていないのです・・・ 
    大発見かも!?と思い(苦笑)

    この上野シゲル 氏の記述によれば、1966年に
    ミュージコー・レコードに移籍、ここで2枚のシングルを
    出したとあり、そのレコード名が書かれた次に、
    1968年にデレクというグループを組んだ話になっています。

    上記、アメリカのCBSコロムビアのレーベルを
    御覧いただいても判るように、1966年10月17日の
    スタンプが押してあります。
    1994年頃だったと思いますが、オールディーズの
    中古レコード専門店で、横浜にある「バック・トゥ・ザ・ロック」
    店主の神谷さんに、このレコードを尋ねたら御存じなく、
    「いままで見たこともない!」とおっしゃったんですね。
    そういう事もあるのかな?と、その時思いました。

    このお店で神谷さんに教えてもらったプライスガイドという
    本(後にサントラ版で手伝うことになるのですが)には
    アーティスト別に発売レコードがリストされていて、その
    シングル盤編も買い求めて見てみました。
    上野シゲル 氏ほかの評論家陣がネタ元にしているのが、
    このプライスガイドであることを私は推測しました。
    なぜなら、このプライスガイドでも、上記写真の
    CBSコロムビア・レーベルのものの掲載がないのです(苦笑)

    ジョニー・シンバルが自ら作詞作曲して歌う
    『ジェシカ』という曲ですが、同じ頃にアメリカ映画で
    同名タイトルもあり、ひょっとしたら主題歌かと思いましたが
    それは当てが外れました・・・ 

    このように、音楽の情報を知るという機会があれば
    その作品に触れることができますけれども、
    プライスガイドを見て、そのままCBSコロムビアの現物を
    見ることがなければ、もうずっと存在を知らないまま、
    なのです(笑)
    かつて日本の大きなレーベルで発売された数々の
    復刻盤(レコード、CD)でも、彼に関する解説に
    この作品は一切出てきていません。
    ですから、特にムード・ミュージックや、映画音楽の類で、
    そのような知られざる作品を紹介させていただきたいと
    願ったのでした。



    category:音楽 | by:H.Isozakicomments(0) | - | -
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    2009年発売タイトルを

    オーディオパーク・レーベルにて復刻させて

    いただきました。



    選曲解説からジャケットのデザインまで、

    全部私が担当させてもらっています。



    ちなみに、2009年に発売した EH-5001 は

    雑誌『CDジャーナル』にて星印付きで

    増渕英紀 氏にレビューいただいています!



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    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第2弾!
    素敵なバーをイメージしています。
    おしゃれな、あなた様には
    ぴったりのアルバムです。

    雑誌『CDジャーナル』2013年
    5月号にて
    佐藤篁之 氏によるレビューで
    掲載くださいました。

    隔月刊雑誌『ジャズ批評』2013年
    5月号(No.173)にて、
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    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第3弾!
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    お誘いいたします・・・ 

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