子供の頃の駄菓子屋と、映画館やデパートの家族イベントに思う人々の心

2017.05.26 Friday 00:05
0


    時代背景は違っても、人の心や気持ちって同じなんですよね。
    駄菓子屋で、あれも欲しい、これも欲しいと、
    迷いに迷った末に、
    小さな財布から、大切な5円玉1枚を取り出しては
    買って行く子供達・・・といった風景が書かれた
    『駄菓子屋と私』木村たみ(著)を読みました。
    写真にあります和装本です。
    手作りで、昭和52年発行、500部だったといいますから、
    今となっては希少本でしょうか。

    生活費の足しにするために、
    昭和23年から33年までの約10年間に渡り、
    東京の下町で駄菓子屋をなさっていた
    普通の主婦の方が書いています。
    3円で「みかん水」を買い、
    美味しそうに飲んでいる子を見て・・・でも、それは
    毒々しいまでに赤いそうで・・・駄菓子屋のオバサンは、
    きっと心を痛めながら売っていたのかも知れません。

    昭和30年代になると、映画館で観る洋画が
    最新娯楽とされ、興行収入は大きく伸び続けたそうです。
    恋人同士だけでなく、家族連れなどで、
    休日に映画を観に行くのも、楽しみなイベントだったようですね。
    この頃から日本ロケによる洋画が複数出て来て、
    その一つとして取り上げた昭和37年公開の
    アメリカ映画『青い目の蝶々さん』メイン・タイトルなどを
    収めたCDが、写真のもの。

    これは私が選曲から解説、ジャケットまで
    全部手掛けさせてもらった音楽CDです。この中には、
    映画音楽以外に、
    アルフレッド・ハウゼの「オリエンタル・タンゴ」や、
    着物というテーマで「キモノのムッシュ」「リトル芸者」
    なんていうインスト曲も入れました。
    でも、本当に時が流れた音として感じさせるのは・・・


    昭和30年から31年にかけて、
    国内の複数の映画館にて使われていた
    現物のレコードの音でしょうか。
    つまり劇場アナウンスが入っているもので、
    映画の始まる前や、休憩時間中にかけられていた現物、
    当時の音という訳です。

    この頃の人達は、映画館でそれらを耳にしながら、
    幸せな時を感じていただろうか・・・ 
    そんな風に思う時もあります。
    モノは十分に無く、例え貧しくても、
    生きるための心が豊かに見える一時代。

    でも、決して「昔が良かった」ということではないんです。
    何かふとした時に、
    使い捨てのように扱われている音楽や書籍等があり・・・
    学歴、収入、財産、容姿、能力など、
    目に見える部分だけで
    「人をモノの価値と同じように判断するような人」の多い
    現在の世の中に、人にとっての
    「幸せの価値観」をしばしば考えてしまうのです・・・


    category:ひとりごと | by:H.Isozakicomments(0) | - | -
    Comment








       

    Calender
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    2627282930  
    << November 2017 >>
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recommend
    『レコードのムード』冊子編 Vol.1 CD付き (ヴィンテージ・レコードと、クラシックな映画音楽のディープな世界)
    『レコードのムード』冊子編 Vol.1 CD付き (ヴィンテージ・レコードと、クラシックな映画音楽のディープな世界) (JUGEMレビュー »)
    オリジナル・サウンドトラック,レス・バクスター楽団,ピーター・デ・ローズ,デイヴ・バーバー楽団,フェリックス・スラットキン楽団,ビリー・ヴォーン楽団,シリル・スコット,ディック・ジェイコブス楽団,アンドレ・ポップ楽団,イマ・スマック,モートン・グールド楽団
    Recommend
    『レコードのムード』アメリカ映画「青い目の蝶々さん」編
    『レコードのムード』アメリカ映画「青い目の蝶々さん」編 (JUGEMレビュー »)
    サイ・ゼントナー楽団,リチャード・マルトビー楽団,ティト・フジ楽団,ハリー・スークマン楽団,ウディー・ハーマン楽団,エンリケ・ホリン楽団,レス・バクスター楽団
    Recommend
    『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編
    『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編 (JUGEMレビュー »)
    ユーゴー・ウインターハルター楽団,レス・バクスター楽団,ビリー・メイ楽団,キース・ウイリアムス楽団,レイ・アンソニー楽団,レイモンド・スコット楽団,モートン・グールド楽団


    日曜夜の思い出は、やっぱり「この音」で!



    2009年発売タイトルを

    オーディオパーク・レーベルにて復刻させて

    いただきました。



    選曲解説からジャケットのデザインまで、

    全部私が担当させてもらっています。



    ちなみに、2009年に発売した EH-5001 は

    雑誌『CDジャーナル』にて星印付きで

    増渕英紀 氏にレビューいただいています!



    Recommend
    『レコードのムード』アメリカ映画「アパートの鍵貸します」編
    『レコードのムード』アメリカ映画「アパートの鍵貸します」編 (JUGEMレビュー »)
    フランク・フィールズ楽団,ヴァルディ楽団,アルフォンソ・ゴンサレスとハープ・パラグァイア,レイ・アンソニー楽団,デヴィッド・キャロル楽団,ジャック・レモン,ラス・ガルシア楽団

    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第2弾!
    素敵なバーをイメージしています。
    おしゃれな、あなた様には
    ぴったりのアルバムです。

    雑誌『CDジャーナル』2013年
    5月号にて
    佐藤篁之 氏によるレビューで
    掲載くださいました。

    隔月刊雑誌『ジャズ批評』2013年
    5月号(No.173)にて、
    小針俊郎 氏によるレビューで
    掲載くださいました。
    Recommend
    『レコードのムード』イタリア映画『甘い夜』編
    『レコードのムード』イタリア映画『甘い夜』編 (JUGEMレビュー »)
    マーティ・マニング楽団,ラルフ・マーテリー楽団,チャキート楽団,ジョン・カカバス楽団,リチャード・ショアーズ楽団,ハリー・スークマン楽団,ラッセル・フェイス楽団,アンリ・ルネ楽団

    オーディオパーク・レーベルにて
    作らせていただいた第3弾!
    マニアックな選曲で深い世界に
    お誘いいたします・・・ 

    雑誌『CDジャーナル』2013年
    5月号にて「イチ押しCD」としての星印を
    増渕英紀 氏によるレビューでいただきました。
    みなさまに感謝!
    Recommend
    Ultimate Yma Sumac Collection
    Ultimate Yma Sumac Collection (JUGEMレビュー »)
    Yma Sumac

    イマ・スマックの未発表音源『Huayno』
    のラッカー盤コピーを
    『ラジオのムード6』という、私が
    自主制作にて発表しているCDにて
    収録させていただきました。
    こちらでも、その貴重な未発表音源が
    収録されているため、音質のお聴き比べ
    で御紹介しています。
    Recommend
    ディスク・ガイド・シリーズ ジャズ・ギター (The DIG Presents Disc Guide Series JAZZ Guitar)
    ディスク・ガイド・シリーズ ジャズ・ギター (The DIG Presents Disc Guide Series JAZZ Guitar) (JUGEMレビュー »)
    久保木靖

     私が自主制作にて作らせて
    いただいた復刻CD
    『デイヴ・バーバー・レコード・コンサート』
    (LC-109) を掲載・紹介してくださいました。
    ジャズ・ギターに御興味のある方には、
    とても興味深いガイドブックになると思います。
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM